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【今夜、ロマンス劇場で】映画の感想|綾瀬はるかの衣装に惚れる!

今夜、ロマンス劇場で
総合評価

「今夜、ロマンス劇場で」のあらすじ、感想です。

公開当時から気になっていたので、VODで配信開始されたと聞きすぐにチェック。タイトルとポスターの雰囲気から、SNS映えしそうなおしゃれな恋愛映画を想像していました。

  1. 画面にあふれる鮮やかでカラフルな色
  2. まるでファッションショー。綾瀬はるかの衣装に注目
  3. ラスト20分の真相。二人の結末に涙があふれる

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今夜、ロマンス劇場で 基本情報

監督 武内英樹
出演者 綾瀬はるか、坂口健太郎
公開時期 2018年
ジャンル 恋愛/ファンタジー

今夜、ロマンス劇場で あらすじ

映画会社で助監督として働く健司は、映画館「ロマンス劇場」で古いモノクロ映画のフィルムを見つける。
映画を気に入った健司は、夜館長に劇場を借りて毎日一人でその映画を上映していたが、ある日映画の中からヒロインの美雪が突然飛び出してきた。

映画同様に色のない、モノクロの姿のままの美雪。
健司は色であふれる現実の世界を案内し、二人は徐々に惹かれ合っていく。
ずっと美雪と一緒にいたいと願う健司は、美雪にそう告げる。

しかし、美雪には「人の温もりに触れると消えてしまう」という秘密があった…。

今夜、ロマンス劇場で ツイッターの反応

今夜、ロマンス劇場で 個人的な感想 ⚠︎ネタバレ有り

白黒映画から出てきたモノクロの美雪と、色のある現実世界の対比は、実に鮮やか。映画館の壁、街の看板、通行人の洋服…。この世界はこんなにもたくさんの色であふれていたのかと、思わずため息が出ました。特に、あしかがフラワーパークで撮影されたという、藤棚の下で踊る美雪と健司のデートシーン。画面いっぱいの藤の紫色は、スクリーンで見たかったと思う名場面です。

綾瀬はるか演じる美雪の衣装にも、カラフルな色が多く使われています。ある時は白と黒の愛らしいドット柄、またある時は爽やかなグリーン、落ち着いた深紅…。次々に変わる衣装はどれも美しく、見ごたえがあります。シーンや美雪の心情と連動して、暗い気持ちの時は暗色、明るい気持ちの時は明色というパターンもあるので、「次は何色だろう」とワクワクしながら鑑賞しました。

映画の中盤。美雪の秘密がわかったことで、健司と美雪が結ばれることは難しくなり、互いを想いながらもすれ違う二人が描写されます。

このあたりは、恋愛ものとしてありきたりな、予想がついてしまう展開だったので、やや退屈でした。ストレートすぎる恋愛映画ぶりに「やっぱりこの映画は合わなかったかも…」と思いはじめる始末。それでも見続けられたのは、画面の美しさとしっかりした世界観のおかげでした。多少ストーリーに乗り切れなくてもぐいぐい引っ張る力がある美しい衣装や色彩は、やはりこの映画の大きな魅力です。

ラスト20分で、ストーリーは大きく動きます。老年の健司役は加藤剛。年をとらず美しいままの美雪と、老いた健司が二人で海を歩く場面は、年の差がリアルで切なく、涙を誘いました。最後に健司と美雪が過ごしてきた日々について、意外な事実が判明します。同時に伏線はすべて回収され、映画のすべての設定が必然だったこともわかる。とても納得感のある結末です。

「色鮮やかな世界、衣装を楽しみたい」、「思いっきり恋愛映画に浸りたい」、「涙活がしたい」そんな方におすすめしたい作品です。

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「カラー・オブ・ハート」– 1998年のファンタジー映画。主人公たちによってモノクロの世界が鮮やかに色づいていく。本作同様「色」をテーマにした作品です。

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