レビュー

【メッセージ】映画の感想|宇宙人よ、何しに地球へ?言語の壁を越える異星間交流映画


メッセージ
総合評価

第89回アカデミー賞・音響編集賞の「メッセージ」のあらすじ、感想です。

映画でも本でも、SFジャンルには疎い方です。

しかし昨年、話題のベストセラーSF小説を読んだのをきっかけに、SF映画もなにか観たいと思うようになりました。

そこで、シンプルなタイトルがとっつきやすく、アカデミー賞の実績もある本作をチョイス。

「宇宙人のメッセージってなんだろう?」と子供のようにワクワクしながら、観始めました。

  1. 言語学を使った知的生命体との交流
  2. 彼らが伝えたかったメッセージ
  3. 何かに似ている?宇宙船の形

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メッセージ 基本情報

原題 Arrival
原作 小説 「あなたの人生の物語」テッド・チャン
製作国 アメリカ合衆国
監督 ドゥニ・ヴィルヌーヴ
出演者 エイミー・アダムス、ジェレミー・レナー、フォレスト・ウィテカー
公開時期 2017年
ジャンル SF

メッセージ あらすじ

世界各国に突如飛来した、12隻の宇宙船。

アメリカ軍の調査チームに加わった言語学者のルイーズは、船内の知的生命体”ヘプタポッド”との接触を試みる。

ルイーズの言語解読によって、彼らが地球に来た理由が徐々に明らかになる一方で、当初協調していた各国の足並みは乱れ、宇宙船を敵とみなした中国は、戦争の準備を始める。

メッセージ ツイッターの反応

メッセージ 個人的な感想 ⚠︎ネタバレ有り

SF映画をあまり観ないので、アニメを除けば宇宙人が出てくる映画の記憶はほとんどありません。

だから、人間が地球外生命体と出会う本作は何もかもが目新しく、新鮮な気持ちで鑑賞しました。

本作でまず面白かったのは、主人公・ルイーズが言語学者で、知的生命体”ヘプタポッド”との対話に、言語学を駆使するところです。

地球上でも、新たに発見された未知の部族に接触する時は、互いの言語をなんとかすり合わせて、意思疎通を試みると聞いたことがあります。

本作も同じで、ヘプタポッドに「地球に来た目的は?」と質問するために、ルイーズたちは四苦八苦して、彼らの言語を解読します。

この地道な解読作業の描写は、「もし本当に宇宙人が来たら、きっとこんな作業をするだろう」と想像できるリアリティがありました。

未知の言語に挑む学者たちの姿を興味深く観る一方で、映画として少し残念だった点もありました。

その一つは、登場人物にあまり魅力を感じられなかったことです。

たとえば、ルイーズとコンビを組む物理学者のイアンは、登場シーンが多い割には印象が薄く、存在感がありません。

そのせいか、クライマックスでルイーズがイアンと結婚する未来が明らかになった時も、さほど感動がありませんでした。

もう一つ、ルイーズが中国の上将に電話をかけて、人類VSヘプタポッドの戦争を回避したくだりがわかりにくかったのも、気になりました。

でもこれは、私がSFを見慣れていないため、未来と現在の時間が交錯するシーンに混乱したせいだと思います。

そこで、普段は後から調べないと理解できない映画は苦手ですが、今回ばかりはネット上の解釈を手掛かりに、いくつか答え合わせをしました。

すると、緻密に作り込まれたストーリーの全体像がはっきりと見えてきて、後からじわじわと感動が押し寄せてきました。

多少不満を感じた点はあったものの、あまり観ないSF映画を子供のようにワクワクしながら観る時間は楽しく、トータルでは満足できる鑑賞になりました。

ちなみに、この映画に関連する話で個人的に好きなのが、お菓子の”ばかうけ”との交流です。

宇宙船の形が”ばかうけ”に似ていたのをきっかけに、映画と菓子会社がコラボ。

「(宇宙船の造形は)ばかうけを参考にしたよ」とジョークを飛ばす監督は懐が広いし、ちゃっかり自社製品をPRする菓子会社もユーモアたっぷりで、思わずにこにこしてしまう逸話です。

菓子会社が作った、“メッセージ×ばかうけ コラボポスター”はよくできているので、鑑賞の前後に見ると、より作品が楽しめると思います。

メッセージ を観た人にオススメの作品


「インデペンデンス・デイ」
1996年。本作とは違い、異星人は明確な侵略目的で地球にやってきます。人類VS異星人の攻防を描き大ヒットしたSF超大作です。

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