レビュー

【キングダム】映画の感想|豪華なエンタメ映画だけど…終わり方が物足りない


キングダム
総合評価

「キングダム」のあらすじ、感想です。

原作は未読。題材にもあまり興味がなかったので、当初観る予定はありませんでした。

ところが劇場公開後、SNSや周囲で評判がよく、知人に直接勧められたこともあって、「いつか観てみたい」という気持ちに変わりました。

中国の歴史ものであること以外、キャラクターやストーリーについては、何も知らずに鑑賞しました。

  1. スケールの大きい豪華な映像
  2. 漫画原作らしい個性的なキャラクター

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キングダム 基本情報

原作 漫画 「キングダム」原泰久
監督 佐藤信介
出演者 山﨑賢人、吉沢亮、長澤まさみ、大沢たかお
公開時期 2019年
ジャンル 歴史/アクション

キングダム あらすじ

紀元前の秦国で、日々剣術の特訓に励む少年・信と漂。
やがて、秦王の家臣の目に留まった漂は王宮に入り、二人は別々の道へ進む。

ある日の真夜中、信の元へ瀕死の重傷を負った漂がやってくる。

息絶える直前、漂は信に一枚の紙を託す。紙に書かれた場所へ行った信は、そこで漂に瓜二つの少年に出会う。彼こそは秦国王・贏政だった。

弟が起こしたクーデターによって王宮を追われた贏政は、身を隠して反撃の機会を狙っていた。

キングダム ツイッターの反応

キングダム 個人的な感想 ⚠︎ネタバレ有り

本作の製作費は、日本映画では最大規模、推定10億円超だそうです。
確かに、お金がかかっているのがよくわかる、スケールの大きい映画でした。

豪華キャストが演じるのは、いかにも漫画原作らしい個性の強いキャラクターたち。
その中でも、個人的に印象に残ったのは、メインキャラではない二人の人物です。

一人目は、王騎。謎めいた将軍として登場し、終盤で重要な役割を果たします。

大沢たかおの独特でクセのある演技も相まって、一度見たら忘れられない強烈なキャラクターでした。

もう一人は、終盤で主人公・信と対決する左慈です。

出番は多くないのに、登場するたびにそのシーンを支配するような、強い存在感がありました。

信と左慈、一対一の死闘はまさにクライマックス。本作の数あるアクションの中でも、一番画面に釘付けになったシーンです。

インパクトの割には、左慈役の俳優の名前が出てこないので確認したところ、アクション俳優の坂本拓さんでした。しっかりと名前を覚えました。

ストーリーは王道でわかりやすく、楽しく鑑賞できました。

ただ、残念だったのは、ラストシーン後に「これで終わりかあ…」と思ってしまったことです。

劇中で、信の夢は天下の大将軍になることで、贏政の夢は中華統一だと明かされます。

つまり、贏政が秦国玉の座を取り戻すまでを描く本作は、「キングダム」という物語では、ほんの序章にすぎなかったのです。

原作を読んでいれば、キャラやストーリーの再現度がわかるし、今後の展開を見通した上で、観ることができました。

でも、未読だとそういう楽しみ方はできないので、序章だけで終わったことには、物足りない気持ちが残ってしまいました。

もちろん、原作を盛り込みすぎて失敗する映画もあります。

それでも、一本の映画を観終えた時に、「まだメインストーリーには入っていないのか…」と感じるのは、やっぱり少し寂しいものがありました。

ひねくれた見方かもしれませんが、本作は既刊50巻以上という原作に誘導する役割の映画だったのかなとも思います。

だからと言って、「じゃあ、原作を読もう」という気分にもなれないのは、既刊の量にひるむばかりでなく、自分がこの物語にそこまでハマれなかった証拠のようで、またもや寂しい気持ちがしました。

とはいえ、観ている間は楽しく鑑賞できたのは事実なので、原作ものの難しさを改めて感じています。

特に、原作が「大長編」の場合、実写映画はどうあるべきなのか?は悩ましい問題で、私にはなかなか答えが出せそうにありません。

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