レビュー

【マスカレード・ホテル】映画の感想|本格ミステリーかと思いきや、ホテルマンのお仕事ドラマでした。


マスカレード・ホテル
総合評価

「マスカレード・ホテル」のあらすじ、感想です。

公開当時、劇場鑑賞を予定していましたが、都合がつかず断念しました。

観たかった一番の理由は、ホテルという”閉ざされた空間”を舞台にした本格ミステリーだということ。例えるなら「オリエント急行殺人事件」のようなイメージです。

ネタバレに触れないよう、鑑賞までなるべく関連情報は見ないようにしてきました。

ずっと観たかっただけあって、期待値はだいぶ上がった状態での鑑賞でした。

  1. 細部まで作り込まれた豪華なホテル
  2. ホテルにやってくる怪しい客たち
  3. 見逃せない伏線と事件の意外な真相

スポンサーリンク

マスカレード・ホテル 基本情報

原作 小説 「マスカレード・ホテル」東野 圭吾
監督 鈴木雅之
出演者 木村拓哉、長澤まさみ、小日向文世、渡部篤郎
公開時期 2018年
ジャンル ミステリー/人間ドラマ

マスカレード・ホテル あらすじ

東京で発生した連続殺人事件。次の犯行場所に予告された「ホテル・コルテシア東京」では、事件の発生を防ぐために、捜査員がホテルのスタッフに扮して、潜入捜査に当たることになった。

フロント係に任命された警部補の新田は、ホテルスタッフの山岸に指導を受けながら、次々とやってくる客の対応に奮闘する。

さらに、新田は裏で、連続殺人に関する独自の捜査も進めていた。

マスカレード・ホテル ツイッターの反応

マスカレード・ホテル 個人的な感想 ⚠︎ネタバレ有り

映画を観てまず思ったのは、「ホテル・コルテシア東京」の舞台となったホテルはどこだろう?ということです。クラシカルで、うっとりするほど豪華なホテルに行ってみたくなり、思わず検索。

残念ながら実在はしないようですが、リアルなセットと、テーマ曲の重厚なワルツ音楽によって、冒頭から映画の世界へ一気に引き込まれました。

ホテルのフロント係として潜入捜査にあたる刑事・新田と、教育担当のホテルスタッフ・山岸。二人の元には、次々と怪しい客が訪れます。

詐欺師、不審な老婆、ストーカー、高飛車なクレーマー…。

ホテルとはこんなにも”変な人”が来る所なのか?とちょっと怖くなりつつも、新田・山岸コンビと客たちのやり取りを、前半は楽しく観ていました。

一方で、本作のメインは、連続殺人事件とホテルでの犯行予告。どんな展開になるのか、犯人は誰なのかとワクワクしていたのですが…あれ…おかしいな…。捜査がなかなか進まないのです。

あまりにも「ホテルの奇妙な客」エピソードが続くので、再生時間を確認すると1時間が経っていました。もちろん後から思えば伏線は敷かれていましたが、ストーリー上、事件は進展していません。

結局、連続殺人事件が大きく動いたのは、開始から1時間20分ほどが経った頃。

ここからは、真犯人がついに動き出し、二転三転する物語と緊張感あるシーンの連続で、ラストまで一気に進みます。

事件の真相は、確かに意外でした。しかしながら、振り返ってみると、映画の大部分を占めていたのは、新田・山岸のホテルマンコンビとおかしな客たちのエピソード。

本格ミステリーを期待していた身としては、正直当てが外れてしまいました。

それでも、”ホテルマンのお仕事ドラマ”としてはそれなりに楽しめたので、「想像とは違ったけど、まあ豪華な映画だったし…」と納得しかけます。ところが、映画の終わりに、もう一つ微妙な落胆が待っていました。

それは、「新田と山岸に恋の予感…」という終わり方。

お仕事ドラマとミステリーに恋愛要素まで加わったことで、映画の印象はますますぼやけていきます。

結局、この映画で一番やりたかったことは何だったのだろうと、困惑しながらエンドロールを見つめることになってしまいました。

ついネガティブな感想が多くなってしまいましたが、元はと言えば、「きっとこういう映画だ」という個人的な期待と、内容とのギャップが原因。

セットや音楽、キャストはとても豪華で、最初からお仕事ドラマの要素も期待して観れば、満足度は違っていたと思います。

やはり、映画はある程度内容を把握してから観たほうがいいのかもしれません。

ネタバレを避けつつ大まかな内容を知る上手い方法はないだろうかと、考え続けています。

マスカレード・ホテル を観た人にオススメの作品


ドラマシリーズ「HOTEL」
「姉さん、事件です」の台詞でおなじみ、1990年代に大ヒットしたドラマシリーズ。高級ホテルが舞台の人間ドラマが面白い、もっと観たいという方におすすめです。

\ 関連作品を観る /
U-NEXT

スポンサーリンク
スポンサーリンク