マレフィセント | |
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総合評価 |
「マレフィセント」のあらすじ、感想です。
先日公開された「マレフィセント2」が、周囲で話題になりました。話を聞いて自分も観たくなったものの、残念ながら前作を観ていません。
そこで、「2」を観るかどうかはさておき、ひとまず周りに追いつくために「マレフィセント」を観ることにしました。
いわゆるディズニーヴィランズ(悪役)として名前は知っていましたが、ストーリーはまったく知らずに、鑑賞しました。
- 新しい切り口で描かれる『眠れる森の美女』
- マレフィセントの意外なキャラクター
マレフィセント 基本情報
原題 | Maleficent |
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監督 | ロバート・ストロンバーグ |
出演者 | アンジェリーナ・ジョリー、シャールト・コプリー、エル・ファニング |
公開時期 | 2014年 |
ジャンル | ファンタジー |
マレフィセント あらすじ
ヘンリー王が支配する人間の王国と、妖精が住むムーア国。隣接する二つの国は、長い間対立が続いていた。
ムーア国に住む、大きな翼を持つ妖精の少女・マレフィセントは、ある日、人間の国から迷い込んできた少年・ステファンに出会う。
マレフィセントとステファンは友情を育み、次第にそれは恋愛感情へと変わっていく。しかし、幸せな日々は続かず、ステファンの心は王国での出世という野望へと向かい、マレフィセントから離れていった。
時は流れ、二人が大人になったころ、ヘンリー王はムーア国に侵略戦争を仕掛けるが、強大な魔力を持つマレフィセントの反撃によって敗北。
憎しみを募らせたヘンリー王は、マレフィセントを殺した者を次期王とすることを、家臣に宣言する。
王位を狙うステファンは、昔の関係を利用してマレフィセントを殺すために、言葉巧みに騙して近づくが…。
マレフィセント ツイッターの反応
マレフィセント、思っていたストーリーと違っていて面白かったです(語彙のない感想
— くりから (@kurikara) July 8, 2016
オーロラ姫可愛かった
眠れる森の美女見てないけど、、。
っていうどうでもいい感想しか出来ない
マレフィセントてただの悪役でないのね pic.twitter.com/2dTzlBIyrV— ありりん (@aririnmonrou) August 7, 2019
初めてマレフィセントを観た時、あまりにも話がアニメと違い過ぎて戸惑ったんだけど、これは眠れる森の美女の真実の物語であり「眠れる森の美女」ではないんだ、新しい物語なんだって理解したら悪役とお姫様の間に生まれた真実の愛の美しさに感動したよね
— (@cwgl418) December 21, 2016
マレフィセント 個人的な感想 ⚠︎ネタバレ有り
―悪い魔女はオーロラ姫に「16歳の誕生日に糸車で指を刺して死ぬ」という、恐ろしい呪いをかけた…。
有名な『眠れる森の美女』のお話です。でも、よく考えるとこのストーリーには一つ疑問が湧いてきます。
“悪い魔女”って誰? なんでいきなり呪いをかけるの?
思えば、『眠れる森の美女』に限らず、魔女=悪役の事情を説明したプリンセスストーリーなど、これまで聞いたことがありません。
ところが、本作「マレフィセント」では、悪役側の心理と行動の理由が、すべて明らかになるのです。
オーロラに呪いをかけた魔女・マレフィセントは、もともとは大きな翼を持つ美しい妖精でした。
ところが、一度は恋仲になった人間のステファンが、出世欲にかられてマレフィセントを騙し、翼を切り落としたことで、マレフィセントは飛べなくなります。ステファンを激しく憎んだマレフィセントは、復讐のためにステファンの娘・オーロラに呪いをかけたのです。
このマレフィセント視点の新しいストーリーには、感嘆しました。
呪いをかけた理由に納得しただけでなく、「ステファン、最低」「この程度の呪いじゃ生ぬるい…」などと、完全にマレフィセントに共感。
まだ序盤でしたが、昔からよく知る物語で初めて悪役側の心情を知り、さらに共感するという面白い体験ができたことで、早くも「この映画を観てよかった…」と感じました。
さらに、作品の魅力を上げていたのは、マレフィセントのキャラクターです。
マレフィセントはステファンへの憎しみによって魔女になっただけで、生まれながらの悪ではありません。
だからなのか、マレフィセントの行動には、どうしても人(魔女)の好さがにじみ出てきます。
赤ちゃんのオーロラを見て、絶対に可愛いと思っているはずなのに、必死に「醜い」と言っている(ように見える)マレフィセント。
森の奥で育てられるオーロラを毎日ひそかに見守り、ピンチになったらこっそり魔法で助けるマレフィセント。
挙句の果てに、いつしかマレフィセントは、オーロラを自分の娘のように愛しはじめます。その結果、本作でオーロラを死の眠りから救ったのは、王子ではなく、マレフィセントの「真実の愛」でした。
善人が何かをきっかけに悪へと変貌する…という話はよくありますが、悪になったかと思いきや、なんだかんだでやっぱりいい奴だった…という、まさかの二段構え。
素直で純粋なマレフィセントは、予想に反してなかなかの愛されキャラでした。
終わり方は、まさに「めでたし、めでたし…」ですが、オーロラとマレフィセントの新しい関係は始まったばかりなので、続編が制作されたのもうなずけます。
今はもう少し本作の余韻に浸り、落ち着いてから「マレフィセント2」を観ようと思っています。
マレフィセント を観た人にオススメの作品
「ディセンダント」
ディズニーのプリンセス、悪役それぞれの子供たちが成長し、10代で同じ学校に通ったら…という、極めて斬新な設定の作品。ヴィランズに興味を持った方におすすめです。