バッド・ジーニアス 危険な天才たち | |
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総合評価 |
「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」のあらすじ、感想です。
BSの放送予定でタイトルを見つけた映画です。調べてみると、製作国はタイで、各所のレビューが非常に高評価であることがわかり、興味を持ちました。
タイ映画は初めてなので若干不安でしたが、高評価の理由をこの目で確かめたい…という思いで、期待を胸に鑑賞してみました。
- 緊張感を生み出すスタイリッシュな映像
- 手に汗握るカンニングシーン
この記事の要点まとめ
バッド・ジーニアス 危険な天才たち 基本情報
原題 | Chalard Games Goeng |
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監督 | ナタウット・プーンピリヤ |
出演者 | チュティモン・ジョンジャルーンスックジン、チャーノン・サンティナトーンクン |
公開時期 | 2018年 |
ジャンル | クライムサスペンス |
バッド・ジーニアス 危険な天才たち あらすじ
裕福ではないが、天才的な頭脳を持つ少女・リンは、奨学生として名門高校に入学する。
高校でリンは、優しくて明るい少女・グレースと友達になる。グレースは、成績が振るわず、試験で基準点を取らなければ、演劇部の活動を禁止されると言われ悩んでいることを、リンに打ち明ける。
リンはグレースに熱心に勉強を教え、試験に臨ませるが、試験時間中、ついグレースに答えを教えてしまい、結果的にカンニングの手助けをしてしまう。
リンに感謝したグレースは、恋人で富豪の息子であるパットにリンを紹介。パットは、次の試験で、自分と友人のためにリンがカンニングを手助けし、代わりにリンに報酬を払うことを提案する。
リンは承諾し、教師にばれないように試験中に解答を伝達する方法を独自に考案し、実行する。ところが、思いがけない人物にカンニングを目撃され、リンは窮地に陥る…。
バッド・ジーニアス 危険な天才たち ツイッターの反応
うまい面白い
としか言いようがない。
回収も一筋縄でいかない展開も見事で、やはり脚本だよなと痛感する。
ほんとすごいわタイも中国もインドも韓国も。#バッドジーニアス pic.twitter.com/vsUnZ0bteJ— 佐藤佐吉 Sakichi Sato (@sakichisato) October 25, 2018
#バッドジーニアス 危険な天才たち観賞。たかがカンニングと侮るなかれ。スリリングで手に汗握る展開はスパイ映画でも観ているよう。特に問題漏洩や不正に厳戒体制で望むSITCでの大一番はヘタなスパイ映画なんかより遥かに面白い。各人物の感情の振れ等の描き方も好印象で◎。 #映画好きと繋がりたい pic.twitter.com/eNctZYPlS2
— 裏庭 (@uraniwa1010) October 31, 2018
バッドジーニアス!観てきました!
まず、めっちゃドキドキしましたー!笑
カンニングって言う現実的な話題だからこそアクション系とかとは違ったハラハラ感を体験できる映画でした!!
しかも、実話を基にしてるっていうから、こんなカンニング方法を思い付くのは逆にすごい笑#映画好きと繋がりたい pic.twitter.com/9ShjhgKas2— B.S (@BSKBR_0214) March 5, 2019
バッド・ジーニアス 危険な天才たち 個人的な感想 ⚠︎ネタバレ有り
カンニングが題材の映画…本当に面白いのだろうか?と正直少し疑っていました。
しかし、冒頭の10分程度を観ただけで、スタイリッシュな映像と演出が生み出す独特の緊張感に、すっかり引き込まれてしまいました。
映画では、スリリングなカンニングシーンがいくつも描かれますが、極めつけはSTIC(国際共通大学入試テスト)のカンニングです。
STICが世界で同日に行われることに目をつけたリンは、時差を利用。世界で最も早く試験が始まるシドニーで受験したリンが、試験開始前のタイにいる仲間に解答を送信する、という大がかりな方法です。
とはいえ、画面上でやっていることは、問題を解いたリンが、休憩時間にトイレのタンクに隠したスマホからタイの仲間に解答を送る…というだけ。
カーチェイスもなければ、殺人鬼が迫ってくるわけでもない。それなのに、観ていると尋常でなくハラハラするのです。
それどころか、いつのまにか気持ちはすっかりリンたちに加担し、「がんばれ…あと少し…見つからないでくれ…」などと、祈るような気持ちにすらなってきます。ふと我に返り、なぜ自分は必死にカンニングを応援しているのだろう?と考えたら、笑ってしまいました。
絵面としては地味なシーンでも、映像と演出で緊張感を生み出し、観る者を釘付けにする手法は、本当に見事でした。
カンニングシーン以外にも、凝った脚本、高校生たちの葛藤や衝突など、「バッド・ジーニアス」は見どころがたくさんある映画ですが、唯一残念だったのは終わり方です。
リンが、カンニング・ビジネスを自白し、更生したことを匂わせるラストでしたが、リンを利用して不正合格した生徒たちのその後は描かれません。彼らも罪に問われる描写がないと、バランスが悪く、モヤモヤした気分が残りました。
あるいはまったく逆に、リンは完全に闇堕ちし、今後もカンニング・ビジネスで儲けていく…というダークな終わり方もありだったと思います。
もう少し、白黒はっきりつけた結末だったら、個人的な評価はもっと上でした。
それでも、知名度が低くても抜群に面白い映画が、まだまだ世界にはたくさんあると思わせてくれる、実に魅力的な映画だったことは、間違いありません。
これからも、世界の様々な国から「バッド・ジーニアス」のような映画が出てくることを、期待しています。
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