響 -HIBIKI- | |
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総合評価 |
「響 -HIBIKI-」のあらすじ、感想です。
以前、「累-かさね-」という映画を観た時に、この「響 -HIBIKI-」がおすすめで表示されました。確かに、邦画で漢字一文字タイトルという点は同じですが、内容に特に共通点はありません。
それでも、たまたまBSで録画していた映画だったので、おすすめされた勢いで、深く考えずに観てみることにしました。
原作は未読ですが、本が好きなので文芸誌や小説がテーマという点には、興味を持っていました。
- 気に入らない奴は殴る!?響の強烈なキャラクター
- 小説を書くということ。文芸と作家の知られざる世界。
この記事の要点まとめ
響 -HIBIKI- 基本情報
原作 | 漫画 「響 ~小説家になる方法~」柳本光晴 |
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監督 | 月川翔 |
出演者 | 平手友梨奈、北川景子、アヤカ・ウィルソン |
公開時期 | 2018年 |
ジャンル | 人間ドラマ |
響 -HIBIKI- あらすじ
文芸雑誌「木蓮」の編集部に、原稿用紙に鉛筆で書かれた新人賞応募原稿が届く。
原稿に目を通した編集者・花井ふみは、『お伽の庭』と題されたその小説が、稀に見る傑作だと確信する。
『お伽の庭』の作者で、圧倒的な文才も持つ少女・鮎喰響(あくい ひびき)は、15歳の高校一年生だった。響は、自分の信念を通すためには手段を選ばない性格であるがゆえに、周囲との衝突を繰り返していた。
文芸部に入った響は、世界的に著名な作家・祖父江秋人の娘・凛夏と出会う。凛夏もまた、小説を書く高校生で、出版社は、父の名前を利用して、凛夏の本を売り出す計画を進めていた。
同じころ、編集者の花井は、響の『お伽の庭』を世の中に大々的に売り出すため、響に接触するが…。
響 -HIBIKI- ツイッターの反応
昨日、『響』観て来たけどここ最近で一番面白い映画だった。平手の演技力やばい
— ⊿hisa46⊿ (@hisanogi2477) 2018年9月15日
映画「響」を観ました。ストーリーは、どうってことないんだけど、引き込まれる。
ここまで強烈なヒーローは久しぶりかも。— シン (@shin_121223) 2018年9月17日
映画『響-HIBIKI-』見た◎
原作は漫画らしいが読んだことないのでフラットな気持ちで見れた。
舞台は文壇。
天才作家、売れっ子作家、売れない作家、新人賞、芥川賞、直木賞など文学オタクの俺にとってはたまらないストーリーで、普通に面白い作品だった!— KOHTA / 氷華 (@hyoka_ryu) 2018年9月17日
響 -HIBIKI- 個人的な感想 ⚠︎ネタバレ有り
「…この主人公を好きになれるだろうか?」映画の序盤、不安でした。
圧倒的な文才を持つ一方で、自分の信念を決して曲げることがないため、周囲と激しく衝突する主人公の響。
響の信念と主張は、真っ当で筋は通っています。
しかし、意見が対立したり、相手が悪意ある言動をとったりした時に、響が対抗する手段は、暴力なのです。
文才を活かした言葉の暴力ではありません。殴る、蹴る…といった物理的な暴力です。
正直、主人公のキャラクターとしては、驚きでした。
法律的、道徳的に支持できないのはもちろん、ヤバい奴、関わりたくない、親の顔が見たいといった感情が浮かび、好きになれない…というのが、第一印象でした。
ところが、映画が進むにつれて、思いがけず印象が変わっていきます。
響が相手をガツンと殴り、ドンと蹴り飛ばすのは、理不尽で一方的な悪意をぶつけられた時や、友達が「いじめられた」時です。
最初は抵抗感があったのに、響が不愉快な人間に一発お見舞いして、ぎゃふんと言わせるところを何度も見ていると、じわじわと爽快感が出てきました。
現実の世界では、もちろん暴力は許されません。でも、「響 -HIBIKI-」はフィクションです。特撮ヒーローの戦いを「暴力行為」と言わないのと同じで、響ならいいだろう、むしろ、もっとやれ…などという気分に、いつの間にかなっていたことには、自分でも驚きました。
さらに、響には”真摯に本を愛する、純粋な少女”という一面もあります。
出版社で、有名な作家に会うたびに「あなたの小説、好き」と寄っていき、嬉しそうに握手をする姿は、普通の高校生。
また、「編集者が指示した書き直しで、小説の質が落ちた」と泣く友人の凛夏を、「作品の出来は自分の責任。人のせいにしてはいけない」と、まっすぐな言葉で諭したりもします。
暴力と純粋が同居する少女。響のキャラクターには、今まで観たことのない不思議な魅力がありました。
映画の終わり、画面に出演者の名前が浮かび、エンドロールだとわかった瞬間、「え、もう終わり!?」と思ってしまいました。
終わり方に不満があったわけではなく、もっと観ていたかった…と、残念だったのです。まさかこんな感情が湧くとは、映画の序盤は想像もしていませんでした。
内容から考えて、続編の可能性はあると思います。響の物語に続きがあるのなら、ぜひこの目で確かめてみたいと感じています。
響 -HIBIKI- を観た人にオススメの作品
「セーラー服と機関銃 卒業」
こちらも主役は可愛い女子高生ですが、手には機関銃。作品の代名詞である、セーラー服で機関銃を連射するシーンに注目です。