日日是好日 | |
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総合評価 |
「日日是好日」のあらすじ、感想です。
劇場公開時、100万人以上の動員数を記録したヒット映画です。
評判の良さを知りながらも「好みじゃなさそう」と当時はスルーしたのですが、最近になってエッセイが原作だと知りました。
昔からエッセイというジャンルが好きなこと、茶道の世界が舞台であることに興味を持ち、Amazonプライムビデオに追加されたのをきっかけに、鑑賞してみました。
個人的に主演の黒木華さんが好きなので、彼女の演技も楽しみでした。
- 知られざる茶道の世界
- 美しい映像と音
- 歳を重ねることで、わかること
日日是好日 基本情報
原作 | 自伝エッセイ 「日日是好日-「お茶」が教えてくれた15のしあわせ-」森下典子 |
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監督 | 大森立嗣 |
出演者 | 黒木華、樹木希林、多部未華子 |
公開時期 | 2018年 |
ジャンル | 人間ドラマ |
日日是好日 あらすじ
大学生の典子は、母親の勧めで従妹と一緒に茶道教室に通い始める。
教室の武田先生は、典子たちに茶道の「形」を一から教え、所作や道具について丁寧に指導する。
稽古を続けていく中で、茶道から大切なことを学んだ典子は、就職や結婚など人生において生じる悩みの壁を、ひとつひとつ乗り越えていく。
日日是好日 ツイッターの反応
日日是好日面白かった🍵
何度も笑いが起きてたなぁ🤤
水の音が印象的だった🌊☔❄️💧
— ゆりえん (@yurienyanen) October 17, 2018
「日日是好日」。高校ぶりにお茶習いたくなった。お稽古してるシーンとかまさに過去の自分見てるみたいだった。それと樹木さんの存在感、ただただ大きい。。。良い映画。
— ゆ (@noritabe2) October 17, 2018
「日日是好日」鑑賞。
すごく良かった。観る前に思っていたより2億倍くらい良かった。
茶道は良い文化だと思う。樹木希林さんはすごい。自然に、寂しさも、笑いも、姿勢も、感じさせられる。面白いとか美しいとか、どういう表現が正確かはわからないけれど、すごく良い映画だった。スーッとした。— ミッチー (@wisesnake) October 13, 2018
日日是好日 個人的な感想 ⚠︎ネタバレ有り
観る前に、「なるほど、お茶についての映画ね」なんて、わかったような気になっていたのが、今思えば恥ずかしいです。
この映画を観て、自分が茶道について何も知らなかったことに気がつきました。
大学生の典子(黒木華)は、武田先生(樹木希林)の茶道教室に通い始めます。
先生が教える茶道の所作、道具の使い方、掛け軸の意味などに、初心者の典子は戸惑いますが、私自身も初めて知ることばかりでした。
先生の家は、外から見ると普通の住宅ですが、茶室はまるで別世界のような空間。
せわしない日常から離れた静かな茶室を舞台に、丁寧な所作や、伝統的な茶道具を見ているだけで、何とも言えない心地よさを感じました。
さらに、本作で印象的だったのは、映像と音の美しさです。
武田先生の家には、季節を感じさせるものがあふれています。庭の草花はもちろん、茶器や茶室の掛け軸も季節によって変わります。
立春、夏至、大寒…など二十四節気の画面表記とともに、移り変わる季節の映像を観ているだけで心が落ち着いて、深呼吸したくなりました。
また、穏やかなシーンが続くこの映画では、音も美しく響きます。
特に、屋根を叩く雨の音、つくばいに水が滴る音、柄杓で汲んだ水を茶碗に注ぐ音…など水音の美しさは格別でした。
映画が終わったあと、「もし子どもの頃、この映画を観ていたらどう思っただろう?」と想像してみました。
おそらく、「大きな事件も、驚くようなことも起きないからつまらない」「何がいいのかさっぱりわからない」と感じたと思います。
劇中に、”世の中には、『すぐにわかるもの』と『すぐにはわからないもの』の二種類がある”という言葉が出てきます。
典子も最初は、茶道の作法やしきたりに戸惑いました。しかし、稽古を長く続けることで、次第に茶道の奥深い魅力に気づいていきます。
私自身も、昔は理解できなかった物事、たとえば紅葉や雪景色、枯山水などの魅力が、大人になってわかるようになりました。
子どもの頃の私には、『すぐにはわからないもの』だったはずのこの映画。
いい大人になった今の私にとっては、心に染み入るシーンがたくさん見つかりました。
歳を重ねることでものの見方が変わっていくことは、人生の楽しみであると、改めてこの映画に教わったような気がします。
茶道について、また、典子がお茶を通じて学んだことについてもっと知りたいと思い、原作のエッセイも読むことにしました。
鑑賞をきっかけに、こんな風に興味が広がっていくことは、映画好きとして最も嬉しいことの一つです。
日日是好日 を観た人にオススメの作品
「利休」
1989年 千利休の生涯を描く歴史映画。本作を観て、茶道に興味を持った方に。茶碗など小物には一級美術品が数多く使用されています。