レビュー

【ナミヤ雑貨店の奇蹟】映画の感想|過去から手紙が届く雑貨店。心温まるファンタジー。

ナミヤ雑貨店の奇蹟
総合評価

第41回日本アカデミー賞・優秀作品賞の「ナミヤ雑貨店の奇蹟」のあらすじ、感想です。

たまたま観ていたテレビで、この映画の地上波初放送を知りました。キャッチコピーは「東野圭吾史上、最も泣ける感動作」。「泣ける」「号泣必至」が売りの映画はちょっぴり苦手ですが、東野圭吾ならミステリー要素もありそうだし、テレビなら気軽だし…ということで、思い切って鑑賞してみました。はたして泣けるだろうか…?!

  1. 過去から手紙が届く。不思議な雑貨店
  2. 点と点がつながり線となる。驚きのラスト

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ナミヤ雑貨店の奇蹟 基本情報

原作 小説 「ナミヤ雑貨店の奇蹟」東野圭吾
監督 廣木隆一
出演者 山田涼介、西田敏行、尾野真千子
公開時期 2017年
ジャンル ファンタジー/人間ドラマ

ナミヤ雑貨店の奇蹟 あらすじ

2012年。留守宅に盗みに入った三人の青年は、身を隠すために一軒の空き家へ忍び込む。そこは、かつて店主が手紙で人生相談を受けることで知られた「ナミヤ雑貨店」だった。

誰もいない店内で過ごす三人だったが、突然音がして、店の郵便受けに一通の手紙が投函される。「昨日、ジョン・レノンが死んだ…」から始まる文章は、1980年に書かれた悩み相談の手紙だった。

いたずらだと考えた三人組は、店を飛び出すが、どこを走っても街を出られず、「ナミヤ雑貨店」の前に戻ってきてしまう。三人はあきらめて店内に戻り、投函された手紙に返事を書く。するとまた手紙が郵便受けに投函されて…。

ナミヤ雑貨店の奇蹟 ツイッターの反応

ナミヤ雑貨店の奇蹟 個人的な感想 ⚠︎ネタバレ有り

「泣ける」というキーワードに注目して、観た映画でした。でも、結論から言ってしまうと……泣けませんでした。

なぜだろう…?振り返ってみようと思います。

30年ほど前、悩み相談で知られていたナミヤ雑貨店。夜、店の郵便受けに手紙を投函すると、店主が牛乳箱に返信を入れる仕組みでした。

今は空き家となった「ナミヤ雑貨店」に忍び込んだ敦也たち三人の元へ、1980年に書かれた悩み相談の手紙が届きます。「ナミヤ雑貨店」の郵便受けは、過去とつながっていたのです。

冒頭から現実離れした展開で、ちょっと戸惑いました。さらに、手紙を受け取った三人は最初こそ驚くものの、すぐに「返事を書こう」と言い出すのも唐突。導入部がやや強引で、映画の世界になじむのに、時間がかかってしまいました。

手紙の返事を牛乳箱に入れた三人。するとまた1980年から相談が届いて、返事を書いて…とやり取りが続きます。
そして、過去から手紙が届くたびに、映画の舞台も過去へと移ります。

1980年のミュージシャンを目指す青年、育ての親に恩返しがしたい女性…など、相談者たちの人生がそれぞれ描かれ、さらに「ナミヤ雑貨店」店主のエピソードも挿入されます。

つまり、この映画は時代と主人公が異なるショートストーリーを集めた構成でした。

主人公が次々と変わることは、飽きずに観られるという利点がある一方、登場人物に感情移入しにくいのが難点。結果として、どのエピソードも表層をなぞっただけになってしまいました。

最後は、敦也たち三人組、「ナミヤ雑貨店」の店主、手紙を出した1980年の相談者たちは全員、敦也たちが育った児童養護施設の関係者で、意外なつながりがあったことが明らかになります。

ところが、点と点がつながり、伏線がきれいに回収される結末の割には、「つながった!」というカタルシスは、正直あまり感じられませんでした。前述の通り、登場人物の誰にも思い入れがなかったからだと思います。

個人的には、敦也たち三人のことを、もっと掘り下げてほしかったです。物語の軸である彼らを理解し、共感できていたら、感想はだいぶ違った気がします。

一方、唯一観ていて「いいな」と思ったのは、手紙というツールの魅力です。
自分の経験からも、手紙の温かさや、手紙が人を救うという点はよく理解できたし、映画を最後まで観る原動力になったように思います。

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「ラストレシピ」
滝田洋二郎監督。 第二次世界大戦下、天皇陛下の料理番が作った謎のレシピとは。交差する現代と過去が鮮やかにつながる感動作です。

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