ゴーン・ガール | |
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総合評価 |
「ゴーン・ガール」のあらすじ、感想です。
公開当時、テレビ番組で「衝撃的展開」と紹介されていたのを覚えていました。
夫婦関係が題材のミステリー、妻が失踪して夫が探す展開、どちらもそれほど珍しくありません。
だから、一体何がどう衝撃的なのか?は、ずっと気になっていました。
重苦しい雰囲気かつR15指定なので、何が起きても大丈夫なように、心の準備をしてから鑑賞しました。
- 妻はなぜ姿を消したのか?予想外の真相
- 二転三転する物語と意外な結末
ゴーン・ガール 基本情報
原題 | GONE GIRL |
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原作 | 小説 「ゴーン・ガール」ギリアン・フリン |
製作国 | アメリカ合衆国 |
監督 | デヴィッド・フィンチャー |
出演者 | ベン・アフレック、ロザムンド・パイク |
公開時期 | 2014年 |
ジャンル | サスペンス |
ゴーン・ガール あらすじ
結婚5周年の日に姿を消した妻・エイミー。夫のニックは行方を探すが、残された状況から、警察はニックが妻を殺したのではないかと疑う。
さらに、全米メディアはエイミーの失踪をセンセーショナルに報道。妻殺しの疑惑が世論となり、ニックは窮地に追い込まれていく。
ゴーン・ガール ツイッターの反応
『ゴーン・ガール』
約2時間半…もう目が離せない展開。
エイミー役の女優さん、すごかった。
映画観て、更に原作も読んでみたいと思ったのは初めてかも。女ってコワいんだよ・・・#ゴーンガール見た
— 優 (@catsakura26) December 16, 2014
リアルに鳥肌がたったのが久しぶり!夫婦それぞれの行動が交錯して、物語が少し見えたと思ったら、またわからなくなって…どんなホラーより恐ろしいし、どんなコメディより笑える! #ゴーンガール見た
— SAKUMA (@listenbeauty) December 12, 2014
映画『ゴーンガール』を観て、さらに結婚に後ろ向きになれました
— 柳本 剛(つよぽん)育メン (@BiyokaYanagi) October 19, 2017
映画「ゴーン ガール」鑑賞。
評判はそこそこ良いが個人的にはイマイチ。男女のドロドロを極めたような内容に加え「それが結婚というものだ」といったセリフも飛び出すため、結婚前のカップルにはお薦めできない。監督のデヴィッドフィンチャーお得意のちょいグロ映像は健在だった。— タカシムカフェ (@takasim_) December 28, 2014
ゴーン・ガール 個人的な感想 ⚠︎ネタバレ有り
独身の男女に向けて「結婚しないの?」「結婚はいいものだよ!」などとしつこく言う人々がいます。
価値観が多様化した現代では、そのような単純な”結婚礼賛”は賛同できないし、少なくとも好感は持てません。
しかし一方で、「結婚は地獄」「夫婦は恐ろしい」「女(男)は怖い」…などと、やたらと恐怖を煽る言説もまた、個人的には苦手です。
映画「ゴーン・ガール」は、まさに後者でした。
終始、「結婚(夫婦)とは、こんなにも恐ろしいものだ」というメッセージを耳元でささやかれているようで、観終わる頃には、ぐったりと疲れてしまいました。
本作が「衝撃的」と言われる理由の一つは、妻・エイミーの人間性でしょう。
失踪はエイミーの自作自演でした。しかも、完璧な計画で夫に妻殺しの罪を着せることが真の狙いです。
聡明な頭脳に加え、強い自己愛と高いプライドを持つエイミーは、夫を地獄に堕とすためなら手段を選びません。
エイミーがニックに向ける憎悪と復讐心は想像を超えていて、確かに衝撃的でした。
さらに、失踪の真相が明らかになって以降も先が読めず、白かと思えば黒、また白に反転…と言った具合に、二転三転するストーリーから目が離せなかったのも事実です。
でも、観ていてどうしても引っかかるところがありました。
それは、「結婚(夫婦)とはこんなにも恐ろしい」という風刺、メッセージ性の強さです。
正直、この映画で結婚や夫婦について何かを学べたとは思えません。理由は単純で、妻・エイミーが極端なサイコパスだったからです。
失踪計画が破綻したら、次の目的のために元交際相手を利用。用が済んだら彼を惨殺し、何食わぬ顔で夫の元へ戻る。エイミーはそういう女です。
ニックも決して夫にしたくないタイプの男ですが、サイコパスと結婚したことは同情すべき点でした。
映画「ゴーン・ガール」は、一人のサイコパスの女が、夫や家族、警察と全米メディアを巻き込んで、一大騒動を巻き起こす物語でした。
一般常識から逸脱しまくっている夫婦から、結婚の一般論につなげることは個人的にはできなかったし、内容とメッセージの乖離が大きいことに、観ていてなんだか疲れてしまいました。
もちろん、映画の見方はそれぞれなので、本作を観て、結婚や夫婦について何らかの気づき、共感を得る人もいると思います。
それでも、本作が「結婚に憧れる人や、カップルは観ない方がいい」と言われていることには、こう反論したいです。
観ても大丈夫。特殊すぎる夫婦の話だから。
映画のメッセージの部分は意識的に振り払い、単純にミステリーあるいはクライムムービーとして観れば、誰でもそれなりに楽しめる普通の映画だと思います。
ゴーン・ガール を観た人にオススメの作品
「セブン」
本作のデヴィッド・フィンチャー監督作品。映画史に残る後味の悪いラストは、時を経ても忘れられません。刺激を求める人におすすめです。