レビュー

【プーと大人になった僕】映画の感想|人生で本当に大切なものは何だろう?「くまのプーさん」の世界を実写で再現。

プーと大人になった僕
総合評価

「プーと大人になった僕」のあらすじ、感想です。

公開当時、周りの30~40代のサラリーマン男性が何人も観ていて、しかも人に勧めていました。そういう層が観る映画だとは思わなかったので興味深く、いつか観てみたいと思っていました。

  1. くまのプーさんの世界と可愛らしさを実写で再現
  2. 心に残るプーの言葉。人生で本当に大切なものは何だろう

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プーと大人になった僕 基本情報

原題 Christopher Robin
原作 児童小説 「クマのプーさん」A.A.ミルン
監督 マーク・フォースター
出演者 ユアン・マクレガー、ヘイリー・アトウェル
公開時期 2018年
ジャンル ファンタジー

プーと大人になった僕 あらすじ

ロンドンの商社で、旅行カバン部門を担当するクリストファー・ロビン。子供時代は「100エーカーの森」でくまのプーとその仲間たちと、楽しく遊ぶ日々を過ごしていた。大人になったクリストファーは、担当する仕事の業績不振から多忙な日々が続き、妻や娘と週末に故郷へ行く約束も果たせず、一人残って仕事をしていた。休日出勤の帰り道、突然クリストファーの前に現れたプー。二人は再会を喜ぶが、プーが森に帰るための道が消えてしまう。クリストファーは帰れなくなったプーを送り届けるために、列車で「100エーカーの森」に向けて出発する…。

プーと大人になった僕 ツイッターの反応

プーと大人になった僕 個人的な感想 ⚠︎ネタバレ有り

「くまのプーさん」の絵本を読んだことも、アニメを見たこともありません。クリストファー・ロビンのこと、プー以外の動物たちのこともよく知らない。そんな知識ゼロの大人が映画を観た感想です。

中盤までは、その知識のなさが響いてしまいました。
まずプーがぬいぐるみだと知らなかったので、「え?ぬいぐるみが動くの?」と驚く。そして仲間の動物たちの名前やキャラクターがわからないので、彼らの言動に、「これは誰?」「何を言ってるの?」といちいち引っかかって、なかなかストーリーに入りこめませんでした。

映画の世界にきちんと参加できた気がしたのは、クリストファーの娘のマデリンが、プーたちと出会うシーンから。自分の昔の思い出を子供が同じように楽しむ、というのはノスタルジーにプラスアルファの特別な感慨があるもの。プーとマデリンが一緒に冒険を始めた時は、心からワクワクしてきました。

観ている途中、家族か仕事かで悩む主人公…という図式に、「仕事を辞めて家族を取る」という”ハッピーエンド”は、ちょっといやだなあと思っていました。妻のイブリンや娘のマデリンの気持ちはよくわかります。一方で、クリストファーが苦しみながらも、休日に仕事をする理由もわかってしまう。クリストファーを信じて頼る従業員や、無責任な上司のことを考えると「家族が大事。仕事はやめた」というのはいくらディズニーでも安易だ…と、心配していたのです。だから、「仕事も家族も取って、両方上手くいく」というラストは、たとえ都合が良いという批判があったとしても、個人的にはすごくよかったです。

そしてもう一つ、心に響いたのがクリストファーとプーの会話。プーの言葉は簡潔で、難しいことは言っていない。それなのに内容は深く、時に哲学的ですっと心に入ってきます。特にプーのこんなセリフが好きでした。
「”今日”…ぼくの大好きな日だ」「昨日、”今日”がまだ”明日”だったとき、”今日”は手が届かないものだと思ってたんだ…」

残念ながら「くまのプーさん」との思い出はありませんが、子供のころ一緒に遊んだ自分だけの「イマジナリーフレンド」はいました。そんな「友達」のことを、久しぶりに思い出してみたくなる映画でした。

プーと大人になった僕 を観た人にオススメの作品


「グッバイ・クリストファー・ロビン」
「くまのプーさん」の原作者 A・A・ミルンの伝記映画。日本未公開でしたが、現在DVDやVODで観ることができます。

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