おっさんずラブ-in the sky- | |
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総合評価 |
「おっさんずラブ-in the sky-」のあらすじ、感想です。
ドラマ版、劇場版と観てきた「おっさんずラブ」のシーズン2。
とはいえ、単純な続編ではなく、主人公の春田(田中圭)と、黒澤(吉田鋼太郎)のキャラクターだけ残して、舞台や他の登場人物は一新したパラレルワールド設定です。
前作が傑作だっただけに、二番煎じの不安を感じる一方で、前作と同じスタッフ・主要キャストで作るドラマであることに、大きな期待感もありました。
「どうせ観るなら、あまりシーズン1と比べずに楽しもう」と、新たな気持ちで視聴しました。
- 設定と登場人物を一新!航空会社が舞台
- 多角関係で展開する恋愛模様
この記事の要点まとめ
おっさんずラブ-in the sky- 基本情報
脚本 | 徳尾浩司 |
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出演者 | 田中圭、吉田鋼太郎、千葉雄大、戸次重幸 |
公開時期 | 2019年 |
ジャンル | ラブコメディ |
おっさんずラブ-in the sky- あらすじ
勤めていた会社をリストラされた35歳・独身の春田創一は、天空ピーチエアラインにキャビンアテンダントとして再就職。
グレートキャプテンと呼ばれる機長の黒澤、不愛想な副機長の成瀬らとともに、はじめての仕事に奮闘する。
ある日、春田は、職場で自分の顔が描かれた大量のデッサン用紙を発見。
春田を密かに見つめ、デッサンを書いていたのは誰なのか?
春田と同じ社員寮で暮らす、整備士の四宮も加わり、春田、黒澤、成瀬、四宮の複雑な恋愛模様が交錯していく。
おっさんずラブ-in the sky- ツイッターの反応
インザスカイ最終話後半5分感想
「どうして????」
— わかば (@wakababibo) December 22, 2019
おっさんずラブこれは
先週まではめっちゃよかったけど最終回すげえ雑だな。先週までそれぞれが結ばれない愛を丁寧に描いてたのに、想いが叶わないから最終回だからすぐ隣にいる人に切り替えられるの?いや無理でしょ。こんなとってつけたような結ばれ方をするなら全員揃って失恋エンドのがよかったわ— もなかす@Avacus (@5000trillion_) December 21, 2019
おっさんずラブitsへの酷評をファンが「アンチ」の一言で片付けるのは早計だとおもうし、少なくともわたしは前作とは違うと割りきって見ていたしコンテンツを愛していた上で、酷い出来だったと思う。
— BUN太 (@bunbun9922ST) December 22, 2019
おっさんずラブ-in the sky- 個人的な感想 ⚠︎ネタバレ有り
一体なぜ、こんなことになってしまったのか…。
「おっさんずラブ-in the sky-」(以下、インザスカイ)を観終えて感じたのは、不満と憤り…そして、悲しみでした。
そもそも、前半から感じていた不満が一つありました。登場人物が多すぎることです。
全8話で、主人公・春田と恋の関係者だけでも、男性4人女性1人の計5人。
全員重要な人物ですが、それぞれの感情を掘り下げるには時間が足りず、関係性の描き方も表面的になってしまったように思います。
にもかかわらず、話題作りなのか途中で新キャラを投入し、さらに登場人物を増やすのを見て、不安が募りました。大丈夫なのか?このドラマはちゃんと収拾がつくのか?
…残念ながら、不安は的中します。
最終回、春田は黒澤と結ばれますが、正直この結末は衝撃的でした。
なぜなら、春田はずっと成瀬のことが好きだったから。上司の黒澤には「恋愛感情はない」と、はっきり告げていたから。
いつから、春田は黒澤を恋愛対象として見ていたのか?まったく心当たりがないのです。
正確に言えば、「春田は黒澤に恋愛感情があった」と信ずるに足る十分な描写=情報量を、視聴者としてもらっていません。
まさか、全話しっかり観てきた恋愛ドラマで、主人公が誰を好きだったのか最後までわからない…なんて事態になるとは、思ってもみませんでした。
恋愛ドラマは結果を求めて観るものではなく、過程に夢中になるものです。
ところが、インザスカイでは、結末につながる大切な過程の描写が、致命的に不足していました。
登場人物を減らすとか、最終回から逆算してエピソードを積み重ねるとか、できることはたくさんあったのではないかと、不可解でなりません。
タイトルがブランド力を持つほどの人気シリーズの続編としては、残念すぎる出来だと言わざるを得ず、最終的には悲しい気持ちだけが残りました。
一方で、インザスカイのよかった点を挙げるとすれば、LGBTドラマとしての安定感です。
今回は「男同士の恋」という設定をほぼ意識することなく、本当にごく普通の恋愛ドラマとして観ました。
登場人物の恋する相手が異性でも同性でも、当たり前のように共感して楽しめる地上波ドラマ。
多様性を認める社会を作っていく上で、「おっさんずラブ」シリーズが果たす役割は決して小さくないと感じます。
残念ながら、今回のドラマは、個人的にはまったく好きになれませんでした。
それでも、シリーズの根底にある「人が人を好きになることを、丸ごとすべて許容する世界」のことは変わらず好きだし、現実もそんな世界になればいいと願う気持ちに、変わりはありません。
おっさんずラブ-in the sky- を観た人にオススメの作品
ドラマ「きのう何食べた?」
人気コミックスが原作。史朗と賢二のゲイのカップルの穏やかで何気ない日常が描かれます。主人公が作る料理の数々も見どころの”美味しそうな”ドラマです。