レビュー

【マイ・インターン】映画の感想|インターンは70歳の老人!?世代を超えた友情の物語

マイ・インターン
総合評価

「マイ・インターン」のあらすじ、感想です。

地上波で「マイ・インターン」が放送されることを知り、公開当時観たかったのに見逃した映画だったことを、急に思い出しました。

なぜ観たかったのかは忘れていましたが、あらすじを読んですぐわかりました。

インターン(見習い社員)は、アン・ハサウェイではなくロバート・デ・ニーロの方なのです。この設定だけで抜群に面白そうだと、今回も感じました。

この映画は字幕、ノーカットで観たかったので、テレビ放送はパスして、amazonでレンタル鑑賞しました。

  1. 70歳のインターン・ベンの人間的魅力
  2. 若き女性経営者・ジュールズの苦悩
  3. 世代を超えた友情を生み出す社会とは?

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マイ・インターン 基本情報

原題 The Intern
監督 ナンシー・マイヤーズ
出演者 ロバート・デ・ニーロ、アン・ハサウェイ
公開時期 2015年
ジャンル 人間ドラマ/コメディ

マイ・インターン あらすじ

ファッション通販サイトを立ち上げたジュールズは、ニューヨークに会社を構え、女社長として多忙な毎日を送っていた。

ある日、ジュールズの会社に、シニア・インターン制度で70歳のベンがやってくる。

長年勤めていた会社を引退し、妻にも先立たれ、張り合いのない毎日を過ごしていたベンは、ジュールズの会社で再びやりがいを持って働くことを、楽しみにしていた。

ジュールズの直属の部下として配置されたベンは、ITを駆使する職場、若い社員たちの中では当初浮いた存在だった。しかし、ベンの経験や知識、そして人間的な魅力に周りの社員は惹かれ初め、次第に社内の人気者になっていく。

そのころ、ジュールズには、会社の経営問題、家庭の問題の二つが同時に持ち上がっていた。

マイ・インターン ツイッターの反応

マイ・インターン 個人的な感想 ⚠︎ネタバレ有り

「マイ・インターン」は、様々な視点で観ることができる映画です。

例えば、社長として活躍するジュールズの側に立つと、女性経営者の苦労や、家庭と仕事の両立について考えさせられます。

一方、70歳のインターン・ベンの視点で見ると、リタイア後の過ごし方、働き方について思いを馳せることになります。

そんな多くの見どころの中で、個人的に印象に残ったことをあげるなら、まず何と言っても、ロバート・デ・ニーロ演じるベンの人間的魅力です。

インターンとして入社した70歳のベンは、親子ほど年の離れたジュールズの部下になります。

普通ならかなり難しい関係ですが、ベンは、自分の年齢や経験を誇示したりせず、ジュールズや他の若い社員たちに敬意を払い、礼節をもって接します。

世の中には、ただ年長者であるというだけで威張る人もいますが、ベンには、年齢を理由に若者より優位に立とうとするような気持ちはありません。

それどころか、ベンは、ITなど自分に足りない知識を若い社員から学ぼうとします。何歳になっても謙虚に新しいことを学ぶベンの姿勢には、自分もこうありたいと思わずにはいられませんでした。

ベンの人柄によって、ジュールズは次第にベンを信頼するようになり、ベンは公私ともにジュールズをサポートしていきます。二人の間に生まれたのは、確かな信頼関係と、世代を超えた友情でした。

ジュールズとベンを見ていて思ったのは、人間関係において最も理想的なのは、「尊敬し合える関係」だということです。

この二人の場合、ジュールズが年上のベンを尊敬するのは、それほど難しくありません。でも、ジュールズのようなはるかに年下の女性を尊敬し、敬意を払えるシニア世代の男性は、世の中に一体どれくらいいるだろうか?

ベンの人間的魅力が強く印象に残った理由は、このようなところにありました。

一方、「マイ・インターン」を、世代間交流という視点で観てみると、今の社会には、ジュールズとベンのような二人が出会い、共に働くための接点や手段は、あまりなさそうです。

世の中がもっとよくなるためには、若者がシニアに学び、シニアが若者に学ぶための制度や仕組みがもっと必要だということを、考えさせられました。

くすっと笑えるコメディなのに、じんわりと感動する。さらに理想の人間関係や、社会問題にも考えを巡らすことができる。「マイ・インターン」は、そんな魅力的な映画でした。

年齢や立場が変わると、見え方も変わるかもしれません。年をとった時に、もう一度見返してみたい作品です。

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