劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~ | |
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総合評価 |
「劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~」のあらすじ、感想です。
大ブームになったドラマ版「おっさんずラブ」。放送時は観ていなかったので、VODで配信が始まってから、お試しのつもりで第1話を再生しました。すると…なんだこれ…めちゃめちゃ面白いじゃないか…!そこから最終話までは一気観でした。
劇場版も、DVDや配信を待つか迷ったのですが、ドラマをリアルタイムで見逃したことで「旬」に乗り遅れた…という気持ちがあったので、早いうちに観ておこうと劇場へ。
きれいに完結したドラマ版から続きをどう展開するのか?が一番の注目ポイントでした。
- 春田たちを襲う思いがけない陰謀と大事件
- すれ違う春田と牧。恋の行方は?
- 個性豊かなサブキャラクターたちの「その後」
この記事の要点まとめ
劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~ 基本情報
監督 | 瑠東東一郎 |
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出演者 | 田中圭、林遣都、吉田鋼太郎、沢村一樹、志尊淳 |
公開時期 | 2019年 |
ジャンル | 恋愛/コメディ |
劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~ あらすじ
海外転勤になった春田が上海・香港での勤務を終え、天空不動産の営業所へと帰ってきた。黒澤部長をはじめとする営業所のなじみの面々と、新入社員の山田が温かく春田を迎え入れるが、恋人の牧の姿が見えない。
春田が海外にいる間、牧は営業所から本社へと異動になっていた。恋人にも関わらず異動の件を聞かされていなかった春田は戸惑う。
そんな中、営業所の春田たちのところへ、本社から部長の狸穴をリーダーとする「ジーニアス7」と呼ばれる特別プロジェクトチームのメンバーがやってくる。その中にはチームに抜擢された牧の姿もあった。
春田たちの取引先である商店街の店に対して無理な地上げを要求する狸穴に、春田たちは反発する。さらに、プロジェクトの仕事に没頭し、自分に向き合おうとしない牧に対し、春田は次第に不満を募らせていき…。
劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~ ツイッターの反応
おっさんずラブ、劇場版観ましたー。
ベタで、ぶっ飛んでて、バカバカしいけど、とってもすがすがしい気持ちになりました!登場人物が皆、とても健気だからですかね^_^
おっさん1人で観に行くと浮くかなーと不安でしたが、たまたま隣の席もおっさんだったので、2人で観に来たみたいになりましたσ^_^;— 濱谷晃一 (@hamatani77) August 24, 2019
妻と劇場版 #おっさんずラブ を見てきました。
個人的には「めっちゃ笑って、ちょっと泣く」という感じ。
一部「展開雑では?」と思うところもあったけど、はるたんのバカなところと部長が見たかったので個人的にはとても満足でやす。
劇場と一体になって声あげて笑う感じがよき。— 谷口孔陛(たにぐちこーへい) (@khtax16) September 1, 2019
劇場版おっさんずラブ、先日見てきました。
正直、いろいろ詰め込みすぎで全く入り込めないまま終わってしまいました。ドラマと比べて脚本の質がガタ落ちでショック。もうコンテンツとして消費しきっちゃおうということなのはわかるけどなんか残念だな。 #おっさんずラブ— ゆけこ (@yukeco) August 26, 2019
劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~ 個人的な感想 ⚠︎ネタバレ有り
ドラマ「おっさんずラブ」が好きだし、登場人物たちに愛着も感じています。でも、いわゆる「OL民」と呼ばれるような熱狂的なファンではありません。
わざわざ表明したのには理由があります。詳しくは後述しますが、「劇場版おっさんずラブ」の評価は、作品に対する立ち位置(熱狂度)によって、だいぶ違ってくるような気がしたからです。
劇場版は、映画的な要素がとにかく盛りだくさん。アクション、記憶喪失、誘拐、爆破…など、次々と事件が起こります。もちろん全てがコメディタッチなので、笑って楽しめるのですが、映画的見せ場と情報量があまりにも多すぎて、作品の主軸である春田と牧の恋模様のことを忘れてしまうほどでした。
中でも一番気になったのは、狸穴が春田の取引先のうどん屋の主人と親子だったことがわかる終盤のシーン。
確かにサブキャラクターたちのことも、丁寧に描くのが「おっさんずラブ」ですが、いくらなんでも不自然すぎる偶然。情報の詰め込み過ぎ、ここに極まれり…とため息をついた瞬間でした。
つい批判から入ってしまうのは、これほどたくさんの派手なシーンと情報を盛らなくても、「劇場版おっさんずラブ」は十分良い作品になったのではないかと思えてならないからです。
例えば、春田と牧が、花火大会の夜の喧嘩から別れ話に発展するシーン。
気持ちが上手く伝わらないがゆえに、本心に反して相手を傷つける言葉を言ってしまう…。二人のもどかしい気持ちが、声や表情から痛いほど伝わってきて、胸が苦しくなる名シーンでした。
極論を言えば、この花火大会のシーン、春田と牧が愛を確かめ合うラストシーン、おなじみのサブキャラクターとドタバタコメディ。そこに適度な映画的要素を加えるだけで、「劇場版おっさんずラブ」は、十分に魅力的な映画になったのではないかと思うのです。
作品の力を信じ、自信を持って余分な要素をそぎ落としてほしかった…と残念でなりません。
一方で、ドラマ版に出てきた登場人物のその後がわかったり、ドラマファンにはおなじみのシーンや台詞があったりと、2時間の間、飽きることなく楽しめたのもまた事実です。
個人的に、「劇場版おっさんずラブ」は作品の熱狂的ファンに向けた、超豪華一大ファン感謝祭なのだと思いました。ファン感謝祭だと思えば、見どころがこれでもかと詰め込まれた、お得で楽しい宝箱のような映画であるのは間違いありません。
前述の通り、私個人はそこまで熱狂度が高くないので、映画単体としては不満が残りました。それでも「おっさんずラブ」という作品が、ラブコメディの名作だと思う気持ちに変わりはありません。
劇場版のヒットをきっかけに再びドラマ版にも注目が集まり、多くの人が作品の面白さを知ってくれることを、期待しています。
劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~ を観た人にオススメの作品
「おっさんずラブ」(ドラマ版)
ドラマ版を観たことがないまま劇場版を鑑賞した…という感想をちらほら見かけたので。原点であり名作のドラマ版をおすすめします。