トイ・ストーリー4 | |
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総合評価 |
「トイ・ストーリー4」のあらすじ、感想です。
大人になってからDVDで観たトイ・ストーリーシリーズ。1と2の感想は「普通に面白い映画」程度でした。ところが「トイ・ストーリー3」で仰天。涙なしには観られない傑作で、自分の中でシリーズ全体の評価が一気に上がりました。
そしてついに公開された「トイ・ストーリー4」。完璧なラストとも思えた3の続きを、一体どのように描くのか?ワクワクしながら、シリーズで初めて劇場に足を運びました。
- 「トイ・ストーリー3」のラストから続く物語
- 手作りおもちゃフォーキーとウッディたちの新しい冒険
- ウッディが選んだ未来は?想像を超えた結末へ
この記事の要点まとめ
トイ・ストーリー4 基本情報
原題 | Toy Story 4 |
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監督 | ジョシュ・クーリー |
出演者 | トム・ハンクス、ティム・アレン、アニー・ポッツ(声の出演) |
公開時期 | 2019年 |
ジャンル | 長編アニメーション |
トイ・ストーリー4 あらすじ
アンディからボニーの元へと渡ったウッディとおもちゃの仲間達は、変わらず皆で仲良く暮らす日々。しかし、ウッディはボニーに遊んでもらえる日が減り、クローゼットの中で寂しく過ごすことも多くなっていた。
ある日、幼稚園の工作で作ったおもちゃを持ち帰ったボニー。先割れスプーンとモールで作られたおもちゃの「フォーキー」は、ボニーの一番のお気に入りとなる。
ボニーが家族でキャンプ旅行に出かけた日。ウッディやおもちゃたちも同行していたが、突然フォーキーが、車から逃げ出してしまう。ボニーを悲しませたくないウッディは、自分も車から飛び降り、フォーキーの後を追う。
無事フォーキーを見つけたウッディは、ボニーの元へ戻る途中、通りがかったアンティークショップで、9年前に離ればなれになったおもちゃ仲間の人形・ボーを見つけて…。
トイ・ストーリー4 ツイッターの反応
トイストーリー4を見たんだけど、あれはもはやただのアニメじゃない
「誰かの人生ではなく自分の人生を」「愛される存在から愛する存在へ」
そんな現代の人生観を問うような映画だった。誰かとトイストーリーの感想シェアリングしたい!— 山﨑 慎太郎 (@yamashin67) July 16, 2019
『トイ・ストーリー4』感想
これは…これは賛否割れるぞ…下手したら荒れるぞ…自分の中でも絶賛の気持ちと、こんなの見たくなかったんだ泣の気持ちで揺れている、揺れる想い。最強のCG技術によるウッディ達の質感がやばい。感動と辛さがとめどなく溢れる超高品質の蛇足にして原点。#トイストーリー4— オガワヘヴンリー (@k_ogaga) July 12, 2019
どうしても初日に見たくてインターンの後から無理にトイストーリー4見ました感想ですが、
トイストーリーシリーズ、そしてウッディやアンディ、ボニーと共に成長してきた僕としては今悲しくて悲しくて解釈違いで血流と神経と感情が全て逆流してます
シリーズに深く思い入れがある方は3で止めた方がいい— ぺぺせぶん (@PEPE_7_PENGUIN) July 12, 2019
トイ・ストーリー4観てきた、数年ぶりにディズニー作品を映画館で観ようかなと軽い気持ちで観たら、人生の生き方や、幸せの在り方、それぞれが抱える葛藤や選択を問う作品で、子供の頃に見たトイ・ストーリーとは全く違う感想が浮かんで、スティーブン・キングの映画観た後みたいな顔して劇場から出た
— おゆろ (@Uro__is) July 12, 2019
トイ・ストーリー4 個人的な感想 ⚠︎ネタバレ有り
おもちゃも年をとるのだろうか?
一体何を言ってるんだ…と言われそうですが、観終わった今、そんなことを考えています。「トイ・ストーリー4」で描かれていたのは、「おもちゃ達の人生論」でした。
本作の最大のポイントは、最後のウッディの決断です。ウッディは、持ち主のボニーや仲間のおもちゃたちと別れて「迷子の(持ち主の子供がいない)おもちゃ」として、新しい世界へ旅立つことを決めます。
この結末は本当に予想外だったし、感想を検索しても賛否両論。
でも、「ウッディのおもちゃ人生」という文脈で考えると、個人的には納得できる結末でした。
手作りおもちゃのフォーキーが、ボニーの一番のお気に入りになっても、ウッディはフォーキーに嫉妬したり、ボニーに自分をアピールしようとしたりはしません。自分も愛されたいはずなのに、ボニーのためにフォーキーを必死で守ろうとするウッディは、過去作に比べて「大人になった」ように見えました。
さらに、ウッディは、ボーたちと出会って交流する中で、ボニーにおもちゃとして愛される時期が終わったことを悟ります。その上で身の振り方を考え、ウッディが下した決断は、ボニーやおもちゃ仲間と離れて「持ち主のいないおもちゃ」として、第2の人生をスタートすることでした。
人間で言えば、転職なのか定年退職なのか…。いずれにせよ、おもちゃの人生論としか言いようのない、想像を超えて深いテーマでした。
とはいえ、ウッディの心の機微や決断は、大人だから想像がつく種類のものであって、小さい子供には、理解が難しいでしょう。また、シリーズのファンが、ウッディと仲間の別れを受け入れられない気持ちも理解できます。
でも、あえて「トイ・ストーリー3」の大団円の先へと踏み込んで、おもちゃの新しい未来と可能性を描いたという意味で、個人的には本作を評価したいです。
トイ・ストーリーシリーズには、「持ち主の子供が成長した後、おもちゃたちはどう生きるべきか?」というテーマがあります。「トイ・ストーリー4」は、この切実な問いに、新たな一つの答えを提示する作品でした。
おもちゃたちの幸せを心から願い、彼らが生きる道を真剣に考えてこの結末を選んだのだとしたら、製作陣がおもちゃに寄せる愛情の深さを感じずにはいられません。
映画全体では、トイ・ストーリーらしい楽しい描写と笑えるシーンは、いつも通り満載です。それでも本作でシリーズの世界観が大きく変わったのは確かで、先は全く読めなくなりました。
はたして「5」はあるのか?もしあるとしたら一体何をテーマに描くのか? 興味は続きます。続編が公開されたら、きっとまた劇場に足を運ぶことになりそうです。
トイ・ストーリー4 を観た人にオススメの作品
「ズートピア」
ポスターやあらすじから「子供向け?」と思ったら大間違い。深いテーマと想像を超える展開が大人も夢中にさせる、傑作アニメーション映画です。