昭和元禄落語心中 | |
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総合評価 |
「昭和元禄落語心中」のあらすじ、感想です。
原作・アニメともに口コミ評価が高いため、ずっと気になっていた作品。実写ドラマが放送されると聞き「これはチャンス」と原作未読のまま視聴しました。
- 落語名人・八雲を演じる岡田将生が凄い
- 思わず見入る本格的な落語シーン
- 助六の死の真相は?続きが気になるミステリー
この記事の要点まとめ
昭和元禄落語心中 基本情報
原作 | 漫画「昭和元禄落語心中」雲田はるこ |
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脚本 | 羽原大介 |
出演者 | 岡田将生、竜生涼、山崎育三郎、成海璃子、大政絢 |
放送時期 | 2018年 |
ジャンル | 人間ドラマ/ミステリー |
昭和元禄落語心中 あらすじ
昭和50年代の東京。
名人と称される落語家・有楽亭八雲の元に弟子入りを希望する青年が現れる。
弟子を取らないことで有名な八雲だったが、なぜかその刑務所を出たばかりの青年を気に入り、「与太郎」と名をつけて弟子になることを許した。
八雲の家に住み込みで落語の修行を始めた与太郎は、そこで八雲の養女、小夏と出会う。
小夏は八雲のかつての兄弟弟子であり、今は亡き天才落語家・有楽亭助六の娘だった。
小夏は「自分の父親を殺したのは八雲だ」と言い放つ。若いころの八雲と助六の間に一体何があったのか。
そして、助六の死の真相とは…。
昭和元禄落語心中 ツイッターの反応
遅まきながらTV『元禄昭和落語心中』全10話をNHKオンデマンドで見ました。これは想像以上に濃密なドラマ。疑似家族の物語ではありますが、ミステリー色たっぷりで、最後まで血の繋がりは秘密?これは漫画を読まないと!!
— PsiLiam (@PsiLiam) 2019年3月14日
今さらながら去年放送されたドラマ「昭和元禄落語心中」を見てる。八雲が色っぽくて萌えポイント満載…こりゃたまりませんなあ!
— もんぷち (@wmsk2405) 2019年3月10日
昭和元禄落語心中をやっと全話見れたけど、私ってこんなに泣けるんや…。ドラマの作りというか世界観がめっちゃ好きなやつだった…。謎が全部回収された今、もう1回はじめから見たいな…(笑)
— ぼえぼえり (@srpi_0801) 2019年3月7日
ドラマ『昭和元禄落語心中』全10話を三日で駆け抜ける。とにかくストーリーが素晴らしかったです。岡田将生氏の色っぽさ、艶っぽさも見事だし、助六もなっちの旦那さんとしか知らなかったけど、こんなにいい演技をするなんて惚れてしまいました。これを見てしまうと、『いだてん』のたけしはつらい。
— 万城目学 (@maqime) 2019年1月15日
昭和元禄落語心中 個人的な感想 ⚠︎ネタバレ有り
連続ドラマは初回が大事。期待しつつも「本当に面白いのかな?」とちょっと不安な気持ちをふき飛ばしたのは、オープニング映像でした。悲壮な音楽と老いた八雲、浮かび上がる文字には「死神」「芝浜」「品川心中」…など落語の演目やセリフ。スタイリッシュかつ不穏な雰囲気に「一体どんな話なんだ?」と一気に前のめりになりました。
素晴らしかったのは、有楽亭八雲を20代から70代まで演じた岡田将生。特に老年期の八雲とその鬼気迫る落語は、20代の俳優が演じているとは思えません。八雲の十八番演目「死神」を修行時代、真打になってから、そして大名人となった晩年のころと、演じ分けていたのも見事でした。中でも最終回、廃業した寄席で一人演じた「死神」は圧巻です。
また、八雲は所作、目線、手の動き、江戸弁の言い回し…などすべてが美しく、艶があります。明るく楽しいだけでなく、このような色気もまた落語の一面なのだと初めて知りました。
本格的な落語シーンも、このドラマの大きな見どころです。出てきた演目で気になったものは、あとで内容を調べたり動画で見たりと、ドラマを超えて楽しみが広がっていきました。八雲の「死神」、助六の「芝浜」…中でも1話で与太郎が演じた「出来心」は、落語初心者でも楽しめて、何度見ても笑えるお気に入りです。
さらにこのドラマは秀逸なミステリーでもあります。助六とみよ吉の死は心中なのか、殺人なのか。それに八雲はどう関わっていたのか。絡み合う人間関係と複雑な愛憎に、真相が知りたくて、録画視聴でしたが最終回まで一気見してしまいました。
詳しいあらすじは知らずに観ましたが、「落語」「ミステリー」「濃密な人間ドラマ」「青春や恋愛の繊細な感情」などの要素が全部入っていて、一見、とっつきにくいように見えてとても間口の広いドラマです。
このドラマを観てからずっと、落語や落語家さんが気になっています。今度、寄席にも行ってみようと思います。
昭和元禄落語心中 を観た人にオススメの作品
「赤めだか」落語家・立川談春の同名エッセイをドラマ化した作品。落語家を目指す若き日の談春と師匠・談志の物語。本作同様、落語シーンがたくさん出てきます。