LION/ライオン ~25年目のただいま~ | |
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総合評価 |
第89回アカデミー賞6部門ノミネートの「LION/ライオン ~25年目のただいま~」のあらすじ、感想です。
「迷子になって親と離れて成長した青年が、Google Earthを使って故郷を探す」というあらすじを見て以来、ずっと気になっていた映画。観る前は、最新のIT技術を駆使して奇跡を起こす痛快なストーリーを想像していました。
- インドで迷子になった少年、サル―の過酷すぎる運命
- 25年ぶりの奇跡の再会。そこで明かされた新事実とは
この記事の要点まとめ
LION/ライオン ~25年目のただいま~ 基本情報
原題 | Lion |
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原作 | ノンフィクション 「25年目の「ただいま」 5歳で迷子になった僕と家族の物語」サルー・ブライアリー |
監督 | ガース・デイヴィス |
出演者 | デーヴ・パテール、ルーニー・マーラ、デビッド・ウェナム、ニコール・キッドマン |
公開時期 | 2017年 |
ジャンル | 人間ドラマ |
LION/ライオン ~25年目のただいま~ あらすじ
インドの貧しい家庭の5歳の少年・サル―は、家のために働く兄を助けながら、母親や兄弟たちと暮らしていた。
ある日停車中の長距離列車で眠ってしまったサル―は、そのまま遠く離れた街・カルカッタまで、動き出した列車によって運ばれてしまう。
言葉も通じず、帰り道もわからないサル―は、そのまま迷子として施設に入れられ、オーストラリアの夫妻に養子として引き取られた。
それから成長し、幸せに暮らしていたサル―だったが、ある日友人から「Google Earthを使えば故郷を探せる」と言われ、記憶を頼りに子供のころ暮らしていた街を探し始める…。
LION/ライオン ~25年目のただいま~ ツイッターの反応
「Lion 25年目のただいま」を観た!色んな感想があるだろうけどお子様が苦労する映画は涙ぐんでしまう
— tareko (@77deedd) 2017年10月28日
LION25年目のただいま感想。ルーニーマーラ相変わらず脱ぎっぷりがいい。好き。職業柄自傷の弟が気になって仕方なかった。夜のおじさんについて行ったらどうなってたの?子役最高。主人公イケメン。
— こたけん (@kotakemikeko) 2019年1月9日
『LION 25年目のただいま』観ました。泣ける映画ですね…観てれば感動するし、好きなんです。好きなんだけど、イマイチ腑に落ちないっていうのが私の感想です。
— gale (@laktm1670) 2017年4月9日
LION/ライオン ~25年目のただいま~ 個人的な感想 ⚠︎ネタバレ有り
知らない街で置き去りにされ、言葉も通じず、助けてくれる大人はいない。必死に母と兄を呼び、探し続けるサル―の表情が実に切なく、想像を絶する孤独に言葉を失います。
そもそも日本の「迷子」は、ショッピングモールや遊園地のイメージ。一方インドでは、迷子のスケールも桁違い。列車で1600キロ離れた場所に運ばれて、放り出されたサル―を見て「これはもう無理だ…」と絶望感しかありませんでした。何と言ってもこの話は実話なので、映画の中で起きていることなのに、日常生活で悲惨なニュースを耳にした時のような気分になるのです。
やっと親切にしてくれる大人が現れたと思ったら、人身売買。孤児院に入れたと思ったら劣悪すぎる環境。正直、この辛い孤児時代の描写は長いです。でもそれは映画として良くないという意味ではありません。インドで子供が迷子になるというのがどういうことなのか?その後養子となり無事に成長し、さらにGoogle Earthで故郷を見つけ出すなんて、どれほどの奇跡なのか?がしっかり理解できる。そのために必要な長さだったと思います。
オーストラリアに養子として引き取られ、健やかに成長したサル―は、Google Earthでついに自分の故郷の手がかりを発見。実際にインドへ行き、母親と25年ぶりの再会を果たします。
奇跡としか言いようのない展開。ただ残念だったのは、Google Earthで手掛かりを見つけるシーンの描写が曖昧で、まったくの偶然だったのか、それとも地道な絞り込み作業の結果だったのかが、今一つはっきりしなかったこと。予告やあらすじを見て、一番楽しみにしていたのはここです。あの広いインドで、僅かな手がかりからどうやって故郷の街を探し当てたのか?すごく興味があったので、もっと具体的に詳しく描写してほしかったなあと思います。
映画のラスト、原作者のサルー・ブライアリーと、奇跡の再会を果たした実母の写真が映ります。この数枚の「本物の」写真は、今まで観てきた2時間の映画を超えるインパクトがありました。そして画面には「インドで行方不明になる子供は、年間8万人」という文字。サル―のような境遇の子供が、そんなにもたくさんいるという事実に、再び言葉を失くしました。実話だと知って鑑賞すると、より深く考えさせられる映画です。
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