教場 | |
---|---|
総合評価 |
「教場」のあらすじ、感想です。
2020年のお正月、二夜連続で放送されたスペシャルドラマです。
原作の小説に聞き覚えがあったため、とりあえず録画。
放送後、複数のレビュー記事で高く評価されているのを見て、観ることに決めました。
詳しい内容は知らず、警察学校を舞台に殺人事件が起きる長編ミステリーだと思い込んでいましたが、実際はまったく違いました。
- 警察学校の知られざる内情
- 個性豊かで怪しい生徒たち
- 俳優・木村拓哉の新境地
教場 基本情報
原作 | 小説「教場」長岡弘樹 |
---|---|
脚本 | 君塚良一 |
出演者 | 木村拓哉、工藤阿須加、三浦翔平、大島優子 |
公開時期 | 2020年 |
ジャンル | 人間ドラマ |
教場 あらすじ
“教場”と呼ばれる警察学校の教室で学ぶ生徒たちは、過酷な日々を送っていた。
冷酷無比な教官・風間は、生徒たちの行動を全て監視し、問題が見つかった者に次々と退校届を突き付けていく。
教場 ツイッターの反応
今更ながら教場観た。
何このドラマ。
何をやってもキムタク!?
どこがだー!
ひっくり返ったー!続編観たい。#教場
— めーいちゃーーん (@fn_t6t) January 24, 2020
面白かったな、キムタク主演の警察学校のドラマ。
教場ってやつなんだけど、キムタクがやってる風間公親ってキャラがとても良かった。— 記角麒麟@小説家になろう/わたイセリメイク中/魔術厨/占い師/Vtuberは諦めた (@kisumi_kirin) January 19, 2020
録画しておいた『教場』を観た。原作を読んでいたのだけれど、ドラマはまったく別物のおもしろさを生んでいた。木村拓哉、昔だったら高倉健の演じていたような主人公をやってる。
— 糸井 重里 (@itoi_shigesato) January 9, 2020
録画していたドラマ「教場」ようやく視聴。最後、安っぽい再現シーンなど入れず風間教官と都築の言葉のぶつかり合いで進むラストに思わず涙。あのキムタクと正面からやり合う都築役の青年がカッコよすぎた。ミュージカル俳優らしい。
— ちょーし@四季 (@bblklm) January 22, 2020
教場 個人的な感想 ⚠︎ネタバレ有り
観ると決めたものの、「4時間は長いな…」「イマイチなら途中で止めよう」とグズグズ考えていました。
ところが、冒頭でそんな気持ちは一気に吹き飛びます。
雪山の道路、崖下に落ちた一台の車と取り残されたドライバー。一体何が起きたのか?と不安を掻き立てられる映像に、いきなり釘付けになりました。
意外なシーンで始まったドラマは、内容もまた想像とは違いました。
ストーリーは、冷酷無比な教官・風間(木村拓哉)と生徒の対決が、オムニバス形式で進みます。
問題を抱えた生徒の中でも、特に印象的だったのは平田(林遣都)と楠本(大島優子)です。
どちらもミステリー仕立てのエピソードで真相が気になったことに加え、劣等感から狂気へ走る平田を演じた林遣都の”怪演”は、強烈なインパクトが残りました。
この二人以外にも実力派俳優がたくさん出演するドラマ。その中でも一番心に残ったのは、風間教官を演じた木村拓哉です。
個人的な好き嫌いはありません。それでも、国民的スターであるがゆえなのか、過去のドラマや映画では、その”強すぎる存在感”が気になることもありました。
しかしこのドラマでは、風間=木村だと忘れて観る時間も多かったのが意外でした。
「義眼と白髪の鬼教官」というこれまでのイメージにない役柄は、間違いなく木村拓哉の新境地。
実際、凄まじい迫力と威圧感をまとう木村に、生徒役の若手俳優たちが必死に食らいつく対決シーンは、このドラマ最大の見どころです。
木村の存在が「教場」というドラマを引き締め、要となっているのを見て、俳優としての印象が大きく変わりました。
それにしても、次々と問題を起こす生徒が出てくる展開に、「いくらなんでも変な人多すぎ」と思う人もいると思います。私もそうでした。
しかし、現役警察官の不祥事が頻発する現状を考えると、必ずしも誇張だとは言えないかもしれません。
そう考えると、「適性のない者はふるい落とす」ために、非情に退校届を突き付ける風間の行動にも、実は強いリアリティと説得力があったことに、気が付きました。
知られざる警察学校の内情に触れ、その役割について考えることができたことも、このドラマを観てよかったと感じた理由の一つです。
オムニバスで語られた生徒たちの物語は、終盤一本の線上につながり、胸が熱くなるラストシーンを迎えます。
「最後まで観られるだろうか」という心配はまったくの杞憂で、結局一度も飽きることなく、4時間鑑賞しました。
生徒役とエピソードを変えれば、続編が作れそうな題材です。もし続編があれば、今度は「観る」という選択肢しかありません。
教場 を観た人にオススメの作品
「検察側の罪人」
2018年公開。まったく予想外の展開をみせる犯罪ミステリー。個人的には、この頃から俳優・木村拓哉の印象が変わってきました。