レビュー

【DESTINY 鎌倉ものがたり】映画の感想|鎌倉には河童がいるらしい

DESTINY 鎌倉ものがたり
総合評価

「DESTINY 鎌倉ものがたり」のあらすじ、感想です。

映画館の特報映像で興味をもったのがきっかけ。「鎌倉には河童がいる」、「魔物や妖怪も出てくる」、「俳優陣はとても豪華」。はたしてこの映画はファンタジーなのかコメディなのか、はたまたホラーなのか?あらすじを読んでもジャンルはよくわからないまま、鑑賞してみました。

  1. 人間と魔物が共存する街・鎌倉
  2. 堺雅人と高畑充希の夫婦愛に涙
  3. 不思議な世界を作り出す豪華なVFXに注目!

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DESTINY 鎌倉ものがたり 基本情報

原作 漫画 「鎌倉ものがたり」西岸良平
監督 山崎貴
出演者 堺雅人、高畑充希
公開時期 2017年
ジャンル ドラマ/ファンタジー

DESTINY 鎌倉ものがたり あらすじ

鎌倉に住む作家、一色正和のところに年の離れた亜紀子が嫁いでくる。
かつて出版社のアルバイトとして正和の家に原稿を取りに来ていた亜紀子は、作家の妻になれたことを喜び、2人は幸せな新婚生活を送っていた。

ある日、亜紀子は目の前を河童が歩いて行くのを目撃する。
驚く亜紀子に「ここは鎌倉だぜ。河童くらい普通にいるよ」と平然としている正和。

鎌倉は、人間と摩訶不思議な生き物たちが共存する街だったのだ。
妖怪と魔物だらけの市場。まるで普通の人間のように歩き回る幽霊。突然一色家にやってきた貧乏神。不思議な出来事に振り回されながらも、しだいに鎌倉での生活になじんできた亜紀子。しかしある日亜紀子に異変が起こる…。

「黄泉の国」へと連れ去られた亜紀子を取り戻すために、正和は列車へと乗り込むのだった。

DESTINY 鎌倉ものがたり ツイッターの反応

DESTINY 鎌倉ものがたり 個人的な感想 ⚠︎ネタバレ有り

魔物が住む街・鎌倉、黄泉の国行きの列車…。こういう設定が苦手だと感じる人がいるかもしれません。でも、この映画においてファンタジーは、現実から離れて存在するのではなく、現実と地続きなのです。

海岸線の道、お寺、そして江ノ電。見慣れたはずの鎌倉の風景が、きわめて自然にファンタジックな要素と融合して、新しい世界になっています。
行ったことのない街なのにノスタルジーを感じるような、この世界観がまず見事でした。
この映画の最大のみどころは、正和が亜紀子を取り戻すために訪れる「黄泉の国」の描写と、そこへ向かう列車のシーンです。
素晴らしい音楽と豪華なVFXで作られた風景は、このシーンだけで映画を観た甲斐があると思わせるものでした。ちなみに音楽を担当するのは『ALWAYS 三丁目の夕日』で日本アカデミー最優秀音楽賞を受賞した佐藤直紀。すべてのシーンにおいて、印象に残る美しい楽曲を提供しています。

夫婦役の堺雅人と高畑充希。最初は意外な組み合わせのようにも思いましたが、とてもお似合いでした。そして、高畑充希演じる亜紀子がとにかく可愛いのです。「こんなお嫁さんが欲しい」と誰もが思うような愛らしいキャラクター。亜紀子が身に着けるレトロでお洒落な洋服、一色家のアンティークな家具にも注目です。

もう一人印象に残ったのが、死神役の安藤サクラ。何とも言えない味があって、ストーリー上も重要なキャラクターの死神ですが、一歩間違えるとコメディのようになってしまう難しい役だと思います。この役を演技派女優の安藤サクラが絶妙に、世界観を壊すことなくしっかりと演じていました。

中盤からはファンタジー要素が多くなり、ラストの「黄泉の国」のシーンではCGで作られたキャラクターがメインに。苦手な人には少し厳しいかもしれません。

でも、世界観にどっぶり浸れたならば、いくつもの困難を乗り越えて、再び結ばれた正和と亜紀子の姿に、涙がこぼれます。主題歌「あなた」(宇多田ヒカル)は、この映画にとても合っていて、エンドロールで余韻がより深まりました。

年代や性別を問わず、広くおすすめできる作品です。

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