きっと、うまくいく | |
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総合評価 |
「きっと、うまくいく」のあらすじ、感想です。
「観たい映画リスト」の中で、いつも上位にあった映画なので、レンタルセールになっているのを見て、飛びつきました。各サイトのレビューは軒並み高評価だし、見かける感想はなんだか熱いものばかり。さらに、原題が「三馬鹿(3 Idiots)」で、邦題が「きっと、うまくいく」って…何のことだかまったくわからなくて、気になる!あらすじはあえて詳しく読まずに、約3時間の映画に挑みました。
- インドの一面。すさまじい学歴競争社会
- 学生VS鬼学長。おバカな対決に爆笑
- 三人の進路は?号泣必至のラスト
この記事の要点まとめ
きっと、うまくいく 基本情報
原題 | 3 Idiots |
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原作 | 小説 「Five Point Someone」Chetan Bhagat |
監督 | ラージクマール・ヒラーニ |
出演者 | アーミル・カーン、 R・マドハヴァン、シャルマン・ジョシ |
公開時期 | 2013年 |
ジャンル | コメディ/人間ドラマ |
きっと、うまくいく あらすじ
カメラマンの夢を諦めて、親の望むエンジニアを目指すファルハーン。競争のプレッシャーから神頼みに走るランジュー。工学の天才で、教育のあり方に強い信念をもつランチョー。3人はインドの超難関工科大学・ICEのルームメートだった。中でもランチョーは、世間の常識に果敢に挑戦する異端児で、大学を牛耳る鬼学長にも堂々と対抗。ファルハーン、ランジューはそんなランチョーに惹かれ、3人はいつも一緒にいるようになる。ある日、大学内の過酷な競争を煽る学長から叱責を受けた一人の学生が、首吊り自殺を図る…。
きっと、うまくいく ツイッターの反応
人類…「きっと、うまくいく」を見て…最高のインド映画のひとつ
— よたか (@yotacca_kkk) 2019年5月15日
「きっと、うまくいく」
管理人が一番好きな作品かもしれない。この映画を人に勧めて外れた経験がない。3時間という長さを一切感じさせないテンポ良い進行と、主人公3人組が繰り出す小気味よい出来事の数々は見ていて気持ちが良い。最後の伏線の回収も完璧。
— 映画オススメbot (@cinema8paradiso) 2019年5月17日
バーフバリやってた時、謳い文句?でよく目にした『きっと、うまくいく』を視聴したんですが、コメディ映画だし…と舐めてかかって返り討ちにあいました。再生した瞬間の三時間もあんのかよこれ…という辟易した気分を序盤の展開で一気に引き込んで、そこから飽きる暇もなく気付けば三時間あっという間
— ささくらとわ (@irritatetatirri) 2019年5月16日
「きっと、うまくいく」3時間もあるなっげぇ映画だったけど面白くて飽きなかった~
インド映画初めて見たけど本当踊りまくってんな— かほ (@dolce813) 2019年5月9日
きっと、うまくいく 個人的な感想 ⚠︎ネタバレ有り
映画の中で、インドが若者の自殺大国であることが語られます。インド人エンジニアは大変優秀と言われ、世界で活躍していますが、その裏に死人が出るほどに過酷な学歴競争があったことを初めて知りました。
最近インド関係の映画を何本か観ましたが、本作で描かれるのは、また新たな一面。最下層の子どもたち、女性の地位の低さ、そして超エリート達の競争…。少し映画を観ただけでも、「インドは一体いくつの顔を持つのだろう?」と考えてしまう…本当に興味深い国です。
最初の方は、インドの大学事情がわからず、遠さを感じていたのですが、ランチョーたちを見ていると、どんどん共感ポイントが出てきました。例えば「就職が決まってから、卒業試験がある」ところは日本も同じ。彼らも就職が決まり安堵したのもつかの間、卒業試験をクリアすることに苦戦、大騒動を巻き起こします。
学生時代の先生、友達、就活…。表面的な違いを取り除いた根っこにある悩みや不安、希望は、自分にも覚えのある感情でした。若い時に感じることは、国や文化の違いを超えて世界共通なんだ…。遠いインドの彼らを見ながら、改めて実感しました。
映画の後半は三人の卒業と進路、現在の様子に話が移ります。
最後の方は、長い映画をここまで観てきた観客へのご褒美なのか?と思うくらい素晴らしいシーンが続き、しばしば涙があふれます。特にラスト15分は言葉に言い尽くせない感動でした。
もしこの映画を劇場で鑑賞して外に出たら、外の風景は来た時より明るく見えたと思います。心の底から「観てよかった」と思える映画に、久しぶりに出会えました。
ランチョーを演じたアーミル・カーン。大学生として何の違和感もなく観ていたのですが、撮影時44歳(!) だったそうです。他の二人も39歳と30歳。なんだか騙された気分(笑)。
他にもミュージカルシーンが感動的だったり、あるいは絶妙にダサい恋愛映画風だったり。三バカのアホな行動、学長との攻防に大爆笑したり、ミステリー仕立てになっているランチョーの消息にハラハラしたり…。内容盛りだくさんで、ぎゅうぎゅうに詰め込まれています。でも詰まっているものすべてが素晴らしく、無駄だと感じるシーンはまったくないのです。
この映画の良さを、短く説明することはなかなかに困難です。だからまだ観ていないたくさんの人たちに観てほしいと願う、ずっと心に残る一本になりました。
きっと、うまくいく を観た人にオススメの作品
「ダンガル きっと、つよくなる」
ランチョー役のアーミル・カーン。本作では大学生ですが、ダンガルでは熱血レスリング親父。続けて観るとギャップが凄すぎる…。さすがインドの「国宝級」スターです。